高校生におすすめする「数学が好きになる」本10選!


当サイトの記事を読んで、「もっと知りたい!」と思ってくれた方向けに、関連する本を紹介します。
記事の内容をより詳しく書いているものもありますので、ぜひ読んでみてください。(本のタイトルから書籍の紹介ページにアクセスできます。)

哲学的な何か、あと数学とか|二見書房

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難易度:★☆☆☆☆
親しみやすい文調で書いてあり、非常に読みやすいです。カルダノやタルタリアについても書いてありますが、フェルマーの最終定理についての話が中心です。
数学的知識がなくても読めるので、中高生でも問題なく読めると思います。

数学は言葉|東京図書

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難易度:★★★★☆
タイトル通り、数学を「言葉」として分析し、その価値を紹介している本です。
数学Ⅰでの「命題と論理」の内容をさらに深く学ぶことができます。
大学数学のエッセンスがよく含まれているので、大学の数学を知ってみたいとか、大学の数学科への進学を考えている人には強くお勧めしたい本です。
内容的にはやや難しいかもしれません。

学校では教えてくれない!これ1冊で高校数学のホントの使い方がわかる本|秀和システム

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難易度:★☆☆☆☆
高校数学で学習する一通りの分野について、実際どのように使うのかわかりやすい説明で紹介されています。内容は難しくないので、読みやすいでしょう。

3D-CGプログラマーのためのクォータニオン入門|工学社

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難易度:★★★★★
四元数、クォータニオンについて数学的に考察し、3次元の回転などについて段階的に説明をしています。
クォータニオンによる回転の部分などは外積など大学数学レベルの知識も使います。それらについても説明はされていますが、数学が得意でないと理解しながら読み進めるのは難しいかもしれません。それと、たまに数式に誤りがあることもあります。

『数学ガール』シリーズ | ソフトバンククリエイティブ

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難易度:★★★☆☆
数学の一般向けの本としては日本で最も有名なのではないでしょうか。内容としては当サイトで扱っている数学より高度なものであることも多いですが、丁寧な対話形式でストーリーが展開されているので、当サイトを読みやすいと思った方にはお勧めできる本です。

異端の数ゼロ|早川書房

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難易度:★★☆☆☆
「ゼロ」を題材に話は古代文字から始まり、ついには宇宙に到達する壮大な科学史の発展を知ることができます。
この1冊で数学や科学の大まかな歴史については十分に知ることができるでしょう。
哲学と非常に関連が強いので、数学や科学に興味がなくても、学校で倫理を勉強していたり、哲学に興味のある方にもお勧めできます。
後半になるにつれて内容は難しくなりますが、読む分には問題ないでしょう。

数学まちがい大全集|化学同人

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難易度:★★★☆☆
ピタゴラスやフェルマーなど著名な数学者がやってしまった数学上のミスについての紹介や、数学の各分野でよくある間違いの紹介など、タイトル通り「間違い」に力点を置いた本です。
「間違い探し」が好きな方は読んでみると面白いのではないでしょうか。
元は外国の本なので、和訳されてはいますが違和感がある箇所もあります。そういった意味では外国との違いも感じられて良いかもしれません。

科学雑誌Newton|ニュートンプレス

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難易度:★★★☆☆
長年にわたり興味深いサイエンスの話を広く伝えている科学雑誌です。
物理や化学など理科的な内容が多いですが、たまに数学についての別冊が発売されることもあります。微分と積分、虚数、指数対数などが刊行されているようです。
すべてのページが色つきで、図やビジュアルを駆使しているので目で見て理解がしやすいです。

微分方程式で数学モデルを作ろう |日本評論社

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難易度:★★★★☆
記事内で取り上げたTwitterの例のように、様々な現象に対して「数理モデル」を作り、考察しています。
人口問題、アルコールの吸収と事項危険率、広告に対する売り上げ反応、軍備競争などなど・・面白そうなトピックがたくさんあります。
ただ、数学Ⅲの教科書でも少ししか触れられていない「微分方程式」を駆使しているので難易度は高めです。

モンティ・ホール問題 | 青土社

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難易度:★★★★☆
モンティ・ホール問題について、新聞の一面を飾るほど有名になった経緯と、「オリジナル」の問題の解説、さらにその亜種の解説が丁寧になされています。
モンティ・ホール問題は、問題設定を変えた亜種も豊富であり、本では15種類のモンティ・ホール問題が紹介されています。
記事でも取り上げた「オリジナル」の問題の解説は、数学Aにある確率の考え方がある程度身についていれば理解は難しくないと思われますが、亜種の解説を行う上で、「ベイズの定理」など高校数学を少し超えた内容も含まれています。
モンティ・ホール問題に興味がある方だけでなく、確率に自信のある方、統計学をいつか勉強してみたいと思っている方にもお勧めできる本です。